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京都古都果 越谷店 改修工事
期間:2022年4月~2022年8月
場所:埼玉県越谷市
用途:物販店(フルーツサンド店)
種別:改修
規模:テナント面積50.85㎡
京都由来のフルーツサンドのお店です。当社では内装の設計デザインを担当させていただきました。
店主さん、施工会社さんとは旧知の間柄で、4月のテナント現調に始まり、売場が3坪と大変小さなスペースではありますが、それだけにかなり細かい打合せと検討・スタディを集中的にしたプロジェクトです。
売場のイメージは和であることが求められ、計画のサイズと予算規模から、九州高千穂のシラス壁を採用しました。シラス壁は火山灰を主原料とした左官壁の一種で、ジョリパットとは異なり職人さん泣かせだとは聞いていましたが、内側からだけでも「厚み」を感じさせる、この粗さが必要でした。
バックヤードとの出入口は弧を組み合わせた開口形状をスタディ。出入に支障ない有効寸法を確保しつつ、重厚感を感じられる見込方向のR曲面を、原寸大の模型を使って慎重に描きました。また、フルーツサンド店ということから、どこかこの開口には、愛嬌とか柔らかさみたいなものが感じられる、そんな形状がふさわしいと考えました。
3段連ねた違い棚(飾り棚)には、一定期間ごとあるいは季節ごとに表情が変わっていくような花器を想定しつつ、開口部の重厚感に負けない力強さ、しかしゴツ過ぎない存在感が必要でした。縦横の板厚、板材端部の加工と板目のセレクトが連動するように、現場に入ってからこそ、サンプルの確認と、原寸大のスタディを重ねました。
来店したお客様が触れるシラス壁面には、手ぬぐいパネルが3枚、規則的にディスプレイされています。当初より壁面ディスプレイを、という方針で当社でもいくつかご提案させていただきましたが、こちらは店主さんの方で見つけていただいたものを。手ぬぐいは季節ごとに入れ替えるようなイメージです。
ショーケースの足元には組子と間接照明による装飾の設えをしています。
また、日中の営業時間は照明を全て点灯しますが、営業時間外には店内ディスプレイだけが映えるように照明を絞ります。
現場では中盤頃に間違いないと感じていたことも、着手直前で変更したものもありました。小さなスペースなので、それらのスタディが一つ一つ仕上がってくると、リアリティの増し方がすごい。皆一様に、日に日にテンションが上がっていくのがわかりました。
子どもの頃走り回った越谷の地で、旧知の、店主さん、施工会社さん、更にはよく知る職方さん達と共に、多くの人の目に触れる仕事に携われたことは楽しく、幸せなことでした。
京都由来のフルーツサンド店、京都古都果 越谷店は、8月8日(月)11時にオープンしました。
場所は越谷をご存知の方ならよく知るであろう、ヨークマート越谷赤山店さんの前、以前はおたから屋さんのあったところです。
〒343-0807 埼玉県越谷市赤山町2丁目63−1
https://maps.app.goo.gl/phJoq8as9dQkRyrQ8
果肉とさっぱりした甘さの生クリームが気前よく入っているフルーツサンドは、食べ応え十分。とっても美味しいです。
ぜひ皆様もこぞって、ご堪能ください(^^)